“保証を付けることで民間の金融機関の審査に通過しやすく…”
新たに個人事業を始める際に必要となるのが運転資金です。
ただし、借入においては限度額はあまり高く設定されていません。
一方で、金融機関によっては金利が低く設けられているところもあるため、そういった金融機関を利用することでトータル的な支払いを抑えやすくなります。
そこで、個人事業主ができるだけ金利を抑えた借入先をまとめてみました。
日本政策金融公庫
まず一つ目は、日本政策金融公庫を利用する方法です。
日本政策金融公庫
・政策金融の的確な実施
国の政策の下、民間金融機関の補完を旨としつつ、社会のニーズに対応して、種々の手法により、政策金融を機動的に実施する。
参考:日本政策金融公庫
こちらは政府系の金融機関であるため、新たに事業を始める場合の融資に対して積極的に対応してくれます。よって個人事業主であっても、民間の金融機関より融資が受けやすいのが特徴です。
利用するメリットとしては、無担保かつ保証人が不要であることが挙げられます。
また、固定金利で利率が安めに設定されていることや、審査を通過することで信用が得られることから、以降は民間の金融機関でも借入の際の審査に通りやすくなる点が挙げられます。
一方でデメリットもあります。
それは、一定額の自己資金が必要であることです。希望する融資額の10分の1を自身で用意する必要があり、この条件をクリアできないと融資が受けられません。
そして、融資が実行されるまで少し長めの期間が必要である点もデメリットです。
状況によって多少異なるものの、基本的には申し込みを行ってから3週間~1ヶ月程度の期間が必要な場合がほとんどです。そのため、期間には少し余裕をもって申し込みを行っておくと良いでしょう。
加えてもう一つ、審査にあたって事業計画書を提出する必要があります。
この事業計画書は、作成する上で客観的根拠に基づきながら収支予測を立てる必要があり、作成は簡単ではありません。
人によっては、このこともデメリットとなるでしょう。
信用金庫
続いて二つ目に、信用金庫を利用する方法があります。
全国の信用金庫のご紹介
信用金庫の場合、大手の銀行などとは異なり地域に根差した非営利法人です。それゆえ、社会貢献の意向が強く、一般的な銀行と比べると審査に通りやすいという特徴があります。
ただし、金利はやや高めに設定されています。更には、融資金額の上限も高くはありません。
これらを考慮したうえで問題がなければ利用しやすい金融機関です。
信用保証協会
借り入れ先ではないのですが借り入れをしやすくする方法として、信用保証協会からの保証を得たうえで融資を受ける方法があります。
信用保証協会は、信用保証協会法(昭和28年8月10日法律第196号)に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関です。
事業を営んでいる方が金融機関から事業資金を調達される際、信用保証協会は「信用保証」を通じて、資金調達をサポートします。
参考:全国信用保証協会連合会
信用保証協会は公的機関であり、全国の各地に設置されています。
信用保証協会が保証を付けることで民間の金融機関の審査に通過しやすくなり、融資を受けやすくなるというメリットがあります。金利もかなり低く設定されており、安心感があります。
デメリットは、融資を受けられるまでに2ヶ月程度までの長い期間が必要なことや、おおよそ3分の1程度の自己資金が必要なこと、事業計画書の作成が大変なことなどです。
以上が個人事業主におすすめの運転資金借入先、借りやすい方法でした。
それぞれ一長一短であるため、自身にとって最適な方法を選ぶことが大切です。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。