飲食店の開業資金はいくら?平均相場と後悔しないためのポイント

“意外とやりがちになるのが…”

個人でも飲食店を起業しやすくなった現代ですが、開業資金について悩んではいませんか?いくら必要になるのか、本当に足りるのか、不安に考える人も多いのではないでしょうか。

この記事では、飲食店の開業資金に関する平均相場と後悔しないポイントを解説します。今後、安心して開業準備を進めていくためにも、ぜひ、参考にしてみてください。

開業資金とは?

開業資金とは、開業する際に一時的に必要となる資金のことをいいます。

飲食店では、主に店舗を構えるために物件を借りたり、内装や設備の用意をするために、開業資金があてられます。他にも、仕込みの材料費や、広告費なども開業資金に含まれます。また、開業前後の期間においては運転資金も発生するため、合わせて用意しておく必要があります。特に、売上が安定するまでの人件費は、多めに確保しておくといいでしょう。

フランチャイズに加盟して開業する場合には、別途フランチャイズ加盟料が必要となります。

開業資金は、事業規模によっても異なるといえます。費用の内訳をしっかりと書き出して整理し、漏れがないように用意していけるといいのではないでしょうか。

飲食店開業資金の平均相場

では、気になる開業資金ですが、飲食店業界での平均相場はどのくらいになるのでしょうか?

2020年度に日本政策金融公庫が行った調査によると、開業費用が平均989万円、開業時の資金調達額が平均1194万円とされています。
飲食店の規模や設備内容によっては、平均額を上回る場合もあります。反対に、流行りの居抜き物件の活用で、費用を抑えることができたといったケースもあるでしょう。

飲食店開業平均相場

また、開業資金の平均額を用意できたからといって、スムーズに開業できるとはいえないことも多いのではないでしょうか。資金面は、後になって困ることがないようにしておきたい部分です。さまざまな事態を想定したうえで、上記の平均相場を参考にしながら、開業資金を集めてみてはいかがでしょうか。

やりがち?後悔しないためのポイント

開業の準備を終えた段階で、計算上では十分な開業資金の額だからと、資金面に安心してはいませんか?起業するに至った後で、思わぬ問題が発生する場合もあります。もしかすると、内装をもう少し凝りたいと思い立ち、予算オーバーを招くことがあるかもしれません。さらに、予想外に売上が軌道に乗らず、人件費が足りなくなることがあるかもしれません。

意外とやりがちになるのが、自己資金の不足や従業員の教育不足です。これらは、日本政策金融公庫が調査した中でも、開業後に発覚する創業者の実態として最も多い事例です。

開業後に発覚する創業者の実態

特に資金不足に関しては、起こりやすくもあり、気をつけていても避けることが難しいと感じる人が多いのではないでしょうか。以下を参考に、より一層の注意を払っていきましょう。

資金不足に注意

ある程度の開業資金を調達したら、今一度、事業計画を見直すことが大切です。初期の開業資金以上に、毎月の光熱費や雑費などの支払いに追われることで、徐々に閉店へと追い込まれてしまう事例も少なくありません。

飲食店閉店

早く開業したい気持ちに急かされ、必要最低限の額で設定してしまうことがないように気をつけましょう。ひとつひとつの不測の事態を丁寧に想定し、気持ち多めに見積もりをつけるよう心掛けましょう。

まとめ

飲食店の開業資金について、平均相場と後悔しないためのポイントを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。この記事を読んで、現想定以上の予算を確保しようと、危機感を持つことができた人も多いのではないでしょうか。

開業前に一度大丈夫と確認した事柄も、二度三度と見直すことで、より一層、今後の不測の事態を防ぎやすくなるといえます。さらに、余剰分の備えが確保できているというだけで、開業に対する不安も軽くなるのではないでしょうか。

ぜひ、今回紹介した平均相場を参考に、十分な額の開業資金を予算として組み込み、調達してみてください。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。